カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2020.07.29 |今日の工場

NAロードスター AT→MT変更 ラスト ラジエータ修理

オイル漏れ修理と並行してラジエータも修理します。

さて、ボンネットを開けた時に画像のようなカーキ色に変色した
ラジエータを目にした事は無いでしょうか?

ロードスターのラジエータのアッパータンクは本来黒色の樹脂製で
劣化が進むと画像のようなカーキ色に変色します。
こうなると冷却水漏れまで時間の問題です。

ラジエータホースを外すと今にも割れそうな状態です。
今回のお客様も元々カーキ色のラジエータだと思っていたほど
違和感無く馴染んでいますが本来は黒色です。

いつもならラジエータを強化品の物に交換する事をお勧めしてますが
元々AT車用なので今回は修理します。

AT用だからって何で?って思いますよね~。そこには理由があります。

AT車用のラジエータはコアの幅が厚く冷却性能に優れているんです。
そのコア幅は強化品と大差ないのでコストを考えると再利用しない手は
無いって事です。アッパータンクの交換に合わせてロアタンクもATオイル
冷却用のパイプの無いMT車用に交換すれば一石二鳥と言うわけです。

ラジエータの修理は当社が絶対の信頼を置いている“石原ラジエータ工業所“さん
でおこないました。

修理依頼時はフェラーリのラジエータ制作とレース用バイク(鈴鹿8耐マシン)
用の試作品制作などで大忙しでしたが、社長自ら特急で修理してくれました。
いつも急な依頼に対応して頂き感謝してます。

修理後との違い。何も言う事は無いですね一目瞭然です。

ロアタンクもマニュアル用に交換してスッキリとしました。

オイル漏れ修理とラジエータ修理、お客様塗装のヘッドカバー
も良いタイミングで揃い修理は完了しました。

一見何気ない画ですが、入庫時にはAT車だったなんて思えないですよね。
この車両は他府県にお住まいだった親戚の形見だったそうで
当初からAT車って事が唯一の我慢ポイントで乗換えも少し・・・
でも家族からの声援でMT化を思案し早4年ようやく夢が
叶って大変喜んでおられました。

中学生になるお孫さんが免許を取得したらドライブに行きたいなぁ~って
その笑顔に僕も嬉しい気持ちになりました。
親戚からお孫さんへと受け継がれるであろうユーノスロードスターに
関われた事に感謝の気持ちで一杯になりました。

音羽町のT様 ありがとうございました。