
2025.11.06 |今日の工場
NAロードスター エンジンオーバーホール ②
オイル漏れ修理からのエンジンOHの続きです。
降ろしたエンジンをエンジンスタンドに取り付けて
各部を確認しながら分解していきます。

エンジン上部からもオイル漏れしてますが
エンジンブロックとシリンダーヘッドとの間からの
漏れも多く確認出来ました。

タイミングベルト等を外したクランク部分。
エンジンブロックとオイルパンのつなぎ目もご覧のあり様。

シリンダーヘッドを外しました。
バルブや燃焼室には長年スラッジが堆積しているので
面研と同時に綺麗にします。

シリンダーヘッドを外したエンジンブロック。
黒く焼けたピストンが確認出来ます。

エンジンブロックをひっくり返してオイルパンを外します。

オイルパンを外して、ピストン&コンロッドを外して
クランクシャフトを取り外しました。
専門業者で歪等が無いか測定します。

すっからかんになったエンジンブロック。

外したピストンの確認。
画像正面側が削れて縦方向が摩耗している事が確認で来ます。
クランクシャフトが回転する事で上昇下降を繰り返すピストンは
クランクの回転の応力を左右に僅かに受け続けています。
走行距離が増すにつれ摩耗の度合いも大きくなり真円でなくなります。

シリンダーのスリーブも同様で
横方向に多く摩耗し真円の筒ではなくなります。
このままピストンやピストンリングを新品に交換しても
すぐにオイル上がり等を起こす恐れがあります。
専門業者で真円に研磨してもらいます。
おっと、シリンダーヘッドの面研等も一緒に依頼しますよ。
今日はここまでです。ありがとうございました。
