カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2018.09.19 |今日の工場

NAロードスター デッドニングキット取付 ①

今回は当社のデッドニングキットの取付を依頼されました。

【デッドニングを超簡単に説明】

デッドニングとは、ズバリ!スピーカーの音を良くする手法です。

家のコンポは頑丈な箱にスピーカーが付いていますよね。音は空気の振動

なのでスピーカーからしっかりした振動(音)出すには頑丈な箱が必要となります。

車の場合はスピーカーの箱がドアなんです。ドアには色々な部品を固定する穴や作業

する為の大きな空洞があり、スピーカーの振動(音)が漏れてしまいます。

 

【当社のデッドニングキットの説明】

車の場合、鉛のシートで穴を塞ぎ頑丈な箱の状態に近づける方法が一般的で僕も作業経験

があります。しかしながら修理の度にせっかく作業した鉛シートを剥がす行為に憤りに

近い感情が芽生えました。そこでNAロードスター専用のFRP製のデッドニングキット

を当社独自で開発・制作しました。FRP製なので軽量で鉛シートとは比較にならない強度、

ビスで固定すれば、何度でも再使用可能で、ドアのビニールをレスしブチル除去で整備性も向上、

ドア本体の強度もアップし、低コスト、取付に専門知識はいらずDIY可能。

とNA乗りが考案した、NA乗りにピッタリのデッドニングキットです。

 

※NB1用も完成しました。価格はNAと一緒で通販可能です。

NB2以降の方はしばしお待ちを!

 

 

 

 

NAのドアトリムは外す事じたいは簡単です。インナーハンドルのカバーに1ヵ所と

アームレストに3ヵ所のネジを外し、トリム本体はクリップで固定されています。

 

クリップはクリップ剥し(工具)を使用し1つ1つ丁寧に外して下さい。トリムを破損させる

可能性が有ります。

ドアトリムを外しました。

 

インナーハンドルを外します。ロックのロッドだけを外すと調整が必要と

なる為、クリップごと外します。

ビニールを剥がす時は、ブチルが伸びてしまうので、他の部分を汚さないように

注意が必要です。今回ビニールを再使用しないのでブチルを絡め取りながら取り除きました。

 

ビニールを剥すとご覧の状態です。

ビニールを再使用する場合は、デッドニングパネルを取り付けるのに

邪魔なブチルだけを取り除いてください。

 

 

ブチルをヘラ等を使用して削ぎ落としますが、伸びたりしてなかなか手強いので

パーツクリーナーを吹き付けたりしながら丁寧に取り除きます。

 

多くの時間と数本のパーツクリーナーを消費しながら綺麗にしました。

今後はビニールを使用しないのできちんとブチルを除去しました。

デッドニングのパネルをを抑えながら穴を開ける位置に印をします。

 

ドリルで2.5mm~3mm程度の穴を開け、錆止めにタッチアップします。

 

 

全ての取付穴を開けたら、デッドニングパネルにビビリ音防止のスポンジを

貼りつけます。スポンジは厚みと強度を考慮しエプトシーラーを使用しています。

ホームセンターに売っていますよ。

こんな感じでドアパネルと干渉する所に貼りつけます。

外周を貼る時にはみ出し防止に少し内側に貼るのが良いでしょう。

 

3mm~4mmのビスで固定します。エプトシーラーの厚み分若干穴の位置が

ずれますがパネルを力一杯、均一に押しながらビスで固定してください。

画像はNA8でツィーターが付いていたのでカプラーの通る穴を開けています。

ハーネス通した穴もエプトシーラーで塞ぎます。

全てのデッドニングパネルを取り付けて、トリムのクリップ穴以外

をアルミテープで塞げば完成なんです。が・・・。

今回入庫された車両には社外のキーレスが付いていて、

ガンモーターを固定するステーが邪魔してデッドニングパネルが

付かないと判明。ガンモーターの位置をずらせば問題解決ですが

今回お客様の強い要望でガンモターターやステーの位置は変更NGとのこと、

なのでデッドニングパネルを加工する事になりました。

 

今日はここまでです。ありがとうございました。