カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2022.07.01 |今日の工場

ベンツSL 復活の旅 ➂

ベンツSLのラジオアンテナベース何とかしなきゃの続きです。

・アンテナベースは劣化が酷く触ると砕ける状態。
・この見っとも無い状態は見過ごす事が出来ないし
 お客様も望んではいない。
・部品は生産終了で新品は入手出来ない。
・中古品も現物確認が出来ない、長期的にはリスクしか無い。

なのでこの部分を制作します。

先ずはトランクトリムを外して
ラジオアンテナを取り外します。

ラジオアンテナです。

アンテナ先端の黒い球体の下の部分を覆う部品を制作です。

ボディーが汚れないように養生をして、
砕けた樹脂部品を外して再度ラジオアンテナを取付します。

アンテナロッドの可動部分の根元に
アルミパイプを固定して準備完了です。

完成の形状を頭に描きながら
パテを盛り付けていきます。

乾燥した後に必要な大きさにしながら形も整えていきます。

理想の形になってきました。

細かな巣穴を埋めつつ、最終的な形の微調整をしていきます。

パテで製作したアンテナベースが出来上がりました。

アンテナ可動部分にアルミパイプを使用する事により
整形が容易(真円になる)になり、必要な強度が充分に得られます。

サフェイサーを塗装して表面を滑らかに仕上げます。

通常であればこの後塗装するのですが、耐久性と仕上がりの美しさ
を考慮して塗装では無い方法で表面仕上げをします。

素材がパテなので塗装では無く
カッティングシートで表面を仕上げました。

【カッティングシート使用する事のメリット】
・製品の縁の強度確保(小規模の欠損対策)。
・塗装のムラや色引きと無縁。
・仕上がりが圧倒的に綺麗。
・製作時間短縮でコストカット。

こんな理由でカッティングシートで仕上げました。

今日はここまでです。ありがとうございました。