
NAロードスター オイル漏れ修理 ①
H7年式 ユーノスロードスター
二桁ナンバーの希少なNAロードスターです。
オイル漏れ修理でご入庫頂きました。
エンジンオイルの漏れの原因が重度になりつつあるのは
経過年数からするとNAロドは仕方が無い事です。
オイルパンからのオイル漏れも心配ではありますが
今回はシリンダーヘッドのオイル漏れを修理します。
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間から
結構な量のオイルが出ています。
オイルパンにも伝わっているので、初見でクランクシールとも
判断できますが・・・っと思いたい・・・。
洗浄して確認したところヘッドガスケットが原因と判断しました。
では早速作業に移ります。
シリンダーヘッドを外しました。
流石はメカニックのよっさん!仕事が早い!
シリンダーヘッドを外した状態。
こう見ると小さなエンジンですね。
ピストンも真っ黒。
ガスケットを交換する為にシリンダーブロックに残る
ガスケットのカスや汚れを綺麗に除去します。
専用の溶剤を使用しピストンヘッドの汚れも綺麗に除去しました。
ここまで分解するにあたり質問をされるのが、ついでに出来る修理。
結論から言うとこれ以上はありません。
っと言うのも、交換できる部品はウォーターポンプ以外無いからです。
交換するウォーターポンプ下にあるオイルポンプを交換する場合でも
エンジンを降ろしてオイルパンを外す必要があります。
そうなるとクランクシャフトもピストンにも容易にアクセス出来るので
クランクシャフトの測定、ピストン交換、シリンダーの内壁の測定と
見直し、そこまでするならばシリンダーヘッド関係も同様に行わないと
いけなくなります。
エンジンオーバーホールまで行うのが絶対に確実です。
しかし、使用状況や修理の予算等を加味しながら現状確認をし、
その時のお客様にとって最適な修理方法を提案する事が
整備を任された者として大切な事ではないかなと考えています。
したがって、出来る限り良い状態でお返し出来るように
丁寧に作業をする事を心がけております。
でも、出来る事ならここまで修理するならば、オーバーホールを
お勧めしてますよ。←クドイ!
バルブ回りも綺麗にしました~。
今日はここまでです。ありがとうございました。