
NAロードスター オーバーヒート修理 ①
H6年式 ユーノスロードスター(J-リミテッドⅡ)
走行中エンジンが突然ストップし水温計の針が振り切れている。
とSOSのご連絡が入りました。
幸い近所で故障したので自宅までは戻れたそうです。
積車でGO!
早速確認。
ボンネットを開けるとクーラント臭が!
ラジエータのアッパータンク付近いクーラントが飛び散った跡が。
樹脂製のアッパータンクに亀裂が入っていました。
アルミ製のコアをカシメている部分のすぐ上なので
一見すると分かり辛い部分でした。
ラジエータを外しました。
アッパータンクよりも劣化の進んだロアタンク、
過去にアッパータンクのみ交換したラジエータのようです。
ロードスターはクーラントの色が緑色をしています。
しかしこのラジエータから垂れ出ているクーラントは茶色。
エンジン内部のサビの影響でクーラントが茶色に!
今回のオーバーヒートの直接的な原因はアッパータンクの亀裂ですが
少なくともクーラントの劣化も誘発する要因として考えられます。
エンジン内部にはサビたクーラントが残っている為・・・・
シャワーのノズルをラジエータのアッパーホースに繋ぎ
真水で洗浄します。
この時にエンジンを始動してウォーターポンプを回し
サビクーラントを完全に取り除きます。
ロアホースから綺麗な水が出て来るまで洗浄します。
新品のラジエータに交換します。
今回使用するラジエータは社外品ですが、
コスパが良く性能等は純正と同等です。
ラジエータファンとモーターも新品に交換します。
このラジエータファンモーターがダメになって
オーバーヒートするケースも急増しているので
ラジエータ交換及び脱着を要する修理の時には
交換をお勧めしております。
新旧のヒーターホースです。
NAロードスターの年式になると
過去に交換していても、現在は劣化しプラスティック化している
ヒーターホースを見る事があります。
ヒーターホースはエンジンと車内のヒーターユニットを繋いでいます。
交換時の注意として車両側の真鍮パイプが変形し易いので、
落下したホースを外す際はホースをカッター等で切って外すとよいですよ。
今日はここまでです。ありがとうございました。