カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2025.08.07 |今日の工場

NAロードスター オーバーヒート修理 ②ラスト

NAロードスタ- ラジエータ交換の続きです。

ラジエータを交換した際にラジエータホースを一緒に交換する事は

NA・NBロードスターでは当たり前で、過去に交換されている

車両も多いです。しかし意外と見落とされているのが

こちらのウォーターホースなんです。

劣化しプラスティック化した状態ってのも目にする事が多々あります。

 

ウォーターホースは細く入り組んだ場所に有るので、

ついつい見落とすのか、作業が面倒なので見送られるのか・・・

重要なホースなので交換必須です。

ウォーターホースは特に固有の名称は無いので分かり易く番号を

付けて説明します。

ウォーターホースNO,1はウォーターポンプからサーモスタットのある

ケースに繋がりNO,2はサーモケースからスロットルボディーに繋がっています。

NO,3はスロットルボディーからオイルエレメントの取付部の

オイルクーラーに繋がりNO,4はオイルクーラーからエンジン裏へと

繋がっています。

交換作業が地味に面倒でもあるので、作業の慣れた車屋さんにお任せを

する事をお勧めします。

ウォータホースの交換が完了したので次です。

ラジエータの電動ファンのスイッチの交換です。

せっかくファンモーターを新品に交換してもここがダメになっては

元も子もないのでファンスイッチも新品に交換します。

おっと!

こちらは、新旧のサーモスタットです。

先程のサーモケースに収まっている部品。

冷却水の温度に応じて中央の弁を開閉させ水温の安定化を促す重要な部品です。

こちらが先程ご紹介した新旧のサーモスイッチです。

エンジンの種類により付いている場所が違います。

 

新旧のラジエータホース。

 

NA6の場合ロアホースが2本になります。

2本のホースの間に金属製のパイプがあるので、

パイプの腐食等をチェックしましょう。

冷却水を入れてエアー抜きををしたら作業は完了。

各部の漏れやファンの動作チェックもこの時にします。

最後にファンのリレーを交換します。

大きな作業に目が行きがちですが、リレーやスイッチも重要な

役割をする部品なので同時に新品にしておく事をお勧めします。

近年の夏の暑さは尋常ではありません。

その為、今まで何事も無かった車両も、部品の劣化や性能の衰えで

暑さに対して対応できなくなっていると思います。

高齢な車両なので早めの対策が寿命を延ばす唯一の方法だと思うので

お早めにご連絡下さいね。

 

岡崎市のM様 ありがとうございました。